▼技術との出会い
数多くのカットテクニックが存在しますが、その中でも私はフランス生まれのカット技法『クープ・エフィラージュ』を取り入れています。
この技術に出会ったのは自分の技術力に限界を感じていた20代後半、たまたまネット上のエフィラージュカットの動画を目にしました。

動画の中にいる美容師はスキばさみを使わずハサミ一本で髪質、骨格を考えその人だけのヘアスタイルを作っていました。
そして何より映像からもデザインを追求する姿勢、現場での息づかいを感じました。
その姿はまさにアーティストそのものでした。
自分の求めていた美容師像はこれだ！と思い、これまでトップスタイリストでやっていた実績もありましたが、すべてを捨ててもう一度ゼロからスタートする決意をしました。

▼成長を還元
最初は新人と同じトレーニングからスタート、今までやっていた技術と全く違うのでハサミも上手く扱えませんでした。
とにかく体で覚えるしかないと思い毎日ひたすら深夜まで、、、アシスタント時代よりも多く練習したと思います。
それから3年、ようやくフランスに拠点を置くクリエイティブチームから直にトレーニングを受けることができるようになりました。
この頃からトレーニング仲間も増え、各種イベントや撮影に参加したりと活動の幅も広がりました。
そして自分の思い描く美容室の在り方を実現すべく、2014年にラパンアジールをオープンしました。

今は多くの顧客様や様々な職種の仲間に囲まれ、自分の理想とする美容師としての働き方も整いつつあります。（本当にありがとうございます。）
この経験を活かしこれからもお客様に技術力・情報力ともにいろいろ提供できればと思っています。

​▼エフィラージュカット
最後にエフィラージュカットについてもお話しさせてください。
エフィラージュカットはすべての人種の髪質に対応できるようフランスで考案され、現代のドライカットのルーツと言われています。
特徴はスキバサミを使わず細かく毛束を分け取り、専用のハサミひとつでヘアスタイルを作っていくことです。
個人の骨格、顔型に似合うようシルエットを徐々にフィットさせていきます。
髪のおさまりがよくなると、シルエットもコンパクトになり髪の艶も戻り、自然と表情がワントーン明るくなります。

ただしカット技法はあくまでもデザインを作る手段にすぎません。
自分が本当に提供したいことは毎日スタイリングが楽しい、周りに褒めてもらえる、自分の髪質が好きになった、、、など、気分が上がる日常を彩るヘアスタイルの提供です。

髪の悩み、ヘアスタイルの悩みぜひお気軽にご相談ください。